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●様々な高さ形のタワー

春の運動会シーズンが終わりました。これまでマッシー通信で、運動会種目のひとつ「組み体操」について2回とりあげました。2015年頃から組み体操の危険性が注目され、2016年3月には文部科学省が各都道府県の教育委員会に対し事故防止を徹底するよう求めました。
息子の通う小学校でも2015年までは5年生と6年生、年によっては4年生も駆り出され男女別の6段ピラミッドが行われていました。2016年は6段ピラミッドは廃止、華やかさより安全性に向き合う姿勢が見られました。そして今年、5年生になった息子はいよいよ取りくむ学年になりました。

雨上がりの土曜日、朝9時頃から始まった運動会。午前中は各学年の徒競走などが行われ、昼食を挟み午後1時過ぎから組み体操が行われます。例年同様、気温も上がり疲れも出てくる時間帯です。
最初の3分はダンス。色とりどりの旗を振りながら踊ります。平成生まれの子ども達が昭和の名曲「UFO」に合わせて踊る姿はおかしく微笑ましかったです。多分歌っているのがピンクレディーということも知らないのでしょう。
そのあと、いわゆる「組み体操」が始まりました。太ももの上に乗りバランスをとる「サボテン」など、3人で行う技がおよそ3分半行われました。
去年できない子どもが多かった「倒立」いわゆる逆立ちは行われませんでした。腹筋などの筋力が備わっていなければ背中から強く転倒したり、骨折したりする危険性が高い倒立。地味な技ではありますが、できるようになるまでには筋力も時間も必要な技です。また、足を勢いまかせで振り上げ、受け手側の顔に足があたって怪我をするケースも多いよう。倒立する子どもに意識がいきがちですが、受け手側もまた子どもなのですよね。
続いて、大人数で手を繋ぎゆるやかに動くウェーブ。去年も感心しましたが、今年もよく練習されていてとても綺麗でした。大人にはない柔軟性です。
ここから緊張する時間が続きます。走ってくる1人の子どもを4、5人で受け止めるスーパーマンジャンプ。普段ふざけてばかりの男の子の顔が引き締まってみえました。そして、タワー。形も高さも様々なタワーが作られました。あらかじめ子ども達にどの高さをやりたいか希望を聞いたそうです。怖いと感じる子には低いものを、そして高いタワーをやりたい子どもにも実際にやらせてみて大丈夫かどうか先生が決めたそう。1人の子どもが挑むタワーは1種のみです。全ての子どもに同じ技をやらせるのではなく、子ども達自身に考えさせ、子どもに合った技をさせていました。4つの高いタワーのふもとには先生が一人ずつついていました。一番上の子どもが少しぐらついたとき、先生がサッと反応していたのが印象的でした。
エンディングを含めて12分半。そのうちいわゆる組み体操といわれる時間は6分弱。半分以上はダンス、ウェーブ、エンディングに費やされました。去年は20分間だったので全体の時間も大幅に削減されています。

初めて組み体操に取りくんだ5年生。一昨年までの巨大ピラミッドをはじめ、今年はピラミッドと呼ばれる技は姿を消しました。時間も大幅に短くなりました。組み体操の見直しが我が子のときに間に合ってホッとした、というのがまず親としての率直な感想です。
保護者である側は、この成功を生かし来年はもっと大きな技を!期待を!感動を!ではなく、エスカレートさせないよう、ブレーキとなるよう心がけたいです。見る側は毎年変わりませんが、組み体操に取りくむ子ども達は毎年変わるのです。
運動会の練習は1ヶ月足らず、一日のうちでもほんの1時間か2時間です。どう事故のないよう取りくむのか、そして組み体操そのものをやるのかやらないのか、毎年そこから改めて考えることが大切だと感じました。

2017年6月3日
twitter.com/massykachan

参考
news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20161230-00066076/

 

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●滑らかな動きのウェーブ

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●スーパーマンジャンプ

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●高学年にもなると体格にかなり差が出ます

「変わる組み体操」2016年6月

変わる組み体操 連載150

「揺れる組み体操」2016年3月

揺れる組み体操 連載147

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