2021年の夏も終わり。コロナで生活が一変してからは1年以上。コロナ禍の冬と春と夏は2回目。夏休みも2回目。そして2回目の秋です。あれはもう1回目のことなんだか2回目のことなんだか、もうよくわからない。このあたりで振り返っておこうと思います。

 

1年半以上前のこと。2020年2月27日木曜日の夜、全国一斉休校の報道が流れる。当時息子は中学1年生、娘は小学3年生。 28日朝、自治体教育委員会から休校のメール。

「令和2年2月28日、保護者各位

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、昨日、政府より全国すべての小・中学校を臨時休校にするよう要請がありました。下記のとおり、対応いたしますので、感染拡大防止に向けて御理解・御協力をお願いいたします。3月2日より3月26日までの期間を臨時休校とします。なお、3月27日から学年末休業日、4月1日から4月7日までは春季休業日とします。

中学校、小学校で予定している卒業証書授与式については実施する予定です。なお、参加者につきましては、卒業生及び教職員のみとさせていただきます。この期間の部活動は中止とします。

 臨時休校の期間は自宅待機とし、不要不急の外出は控えてください。」

その日の午前中、近所のスーパーに行くとトイレットペーパーが飛ぶように売れていた。

 

午後、小学3年生の娘を迎えに小学校へ。靴が並んだ下駄箱によくわからない寂しさを感じる。

校庭には早咲きの桜、オカメザクラが満開。毎年6年生はこの桜を見ながら残り少ない小学校生活を楽しむ。校庭では鬼ごっこしたり、ホワイトデーの甘酸っぱい様子が繰り広げられたり。その時間が突然なくなってしまった。

2月29日日曜日、オリンピックイヤーはうるう年。近所のドラッグストアは長蛇の列。紙製品は空っぽ。

 

3月2日月曜日

今日から全国一斉休校、一日雨。中一の息子は先週末まで学年末テスト。答案は返ってこないまま休校開始。

3月3日火曜日ひな祭り、休校二日目。

小学校へPTA広報の印刷作業へ。品薄のマスクをして集まる。無事に作業も終わった頃、教頭先生が取り乱した様子で部屋に入ってきた。

子どもが公園で遊んでいると苦情の電話が小学校に入ったとのこと。教頭先生も不要不急の外出はしないようにと教育委員会から通達があるのにと戸惑っている。自治体からのあやふやな要請に、教育現場も混乱している様子。子どもの外遊びは不要不急なのかな。

3月9日

臨時休校中の子どもの外出について、ようやく文科省が具体的な指針を示した。

文部科学省サイトからの抜粋。

「学校が臨時休業でも、児童生徒が外出したら効果がないのではないか。」

「児童生徒の健康維持のために屋外で適度な運動をしたり散歩をしたりすること等について妨げるものではなく、感染リスクを極力減らしながら適切な行動をとっていただくことが重要であると考えています。」

「臨時休業期間中に、児童生徒が外出して運動してもよいのか。」

「児童生徒に新型コロナウイルスの感染の拡大を防止するための 臨時休業の措置であるという趣旨を理解させ、臨時休業期間中は、人の集まる場所等への外出を避け、基本的に自宅で過ごすようお示ししたところです。このことの趣旨を踏まえると、児童生徒の健康保持の観点から、児童生徒の運動不足やストレスを解消するために行う運動の機会を確保することも大切であると考えており、安全な環境の下に行われる日常的な運動(ジョギング、散歩、縄跳びなど)を本人及び家庭の判断において行うことまで一律に否定するものではありません。ただし、一度に大人数が集まって人が密集する運動をしないなど、感染拡大を防止する観点からの配慮が必要です。」

全国各地で外で遊ぶ子どもへの苦情が学校や役所へ寄せられたのだろう。こういう情報は臨時休校開始と一緒に出さないと現場が混乱するし、何より子ども達が気の毒。お年寄りや大人からの言葉に傷ついた子どももいただろう。みんな不安なのだろうけれども。やはり子どもの外遊びは不要不急ではなく必要最低限、必要不可欠。

3月11日

休校から10日。東日本大震災から9年。コロナウィルス騒動で今年の震災の日は気ぜわしく感じる。心に余裕がない感じ。

3月14日ホワイトデー

初雪と桜の開花が同時。(埼玉県某所)

ダイヤ改正のこの日、私も電車の出発式の司会を担当するはずだったがイベントが中止に。住んでいる自治体からも初のコロナ感染者。まだまだ収束しなさそうなのを感じる。

3月20日春分の日

本来ならプロ野球シーズン開幕の日。延期に。

3月23日

休校から22日目、小学校中学校ともに臨時登校日。久しぶりに息子は制服、娘はランドセル。束の間の一人時間と思いきや、中学校での滞在時間は30分。あっという間に帰ってきた。2月末に受けた学年末テストの答案用紙もようやく返ってきた。娘の小学校滞在時間は1時間半。学校に置きっぱなしになっていた学用品を引き取り、大荷物で帰宅。

3月24日

小学校の卒業式。保護者は参加できない。息子の小学校卒業式から1年、状況は全く変わってしまった。風が強いけれど天気が良く、桜がほぼ満開。

3月26日

小中学校、登校日。ひとまず臨時休校という名のお休みは今日で終わり。明日からは春休みという名前のお休み。

3月27日

東京と近隣の県に週末の外出自粛要請出る。

3月28日土曜日

ニュースで流れる渋谷、銀座、新宿の様子は人少なめ。

3月29日日曜日

朝起きたら雪が降っていた。葉桜になりはじめた桜の木に雪が積もっていく。

午後、近所の子ども達が雪合戦を始める。延々と夕方まで。楽しいことが中止になっていく中、季節外れの雪に子ども達大喜び。

3月30日

午前10時のNHKニュースで志村けんが亡くなったことを知る。コロナによる肺炎。ショックが大きすぎる。嘘!と自分でもびっくりするような大きな声が出た。喪失感が大きい。

3月31日

久しぶりに近くのスーパーへ。紙製品の品揃えはなかなか戻らない。

4月1日

新学期。今日から息子は中学2年生、娘は小学4年生。雨が続き外で運動ができないので部屋で運動する。夜、志村けんの追悼番組を見る。過去のコント映像にゲラゲラ笑う。コロナの自粛が始まってから、こんなに笑ったのは久しぶり。

4月3日

スクールメール、休校延長の連絡。

始業式と入学式のみ8日、学校再開は13日から。

4月5日

東京都の感染者が1日で140人を超える。自治体の感染者も3人目が出る。学校再開に少し不安を感じる。

4月6日

緊急事態宣言間近というニュース。

スクールメール。再び休校延長、学校再開は5月1日から。

4月7日

夕方、緊急事態宣言が出る。

スクールメール。明日の始業式と入学式は延期。

4月8日

昨日で春休みは終了。今日からまた臨時休校。休校が始まってから38日目。夏休みとほぼ同じ期間になった。

4月11日

近所のスーパー、納豆が売り切れ。午前中のうちに行かないと売り切れてしまうとか。コロナ以降、思ってもみなかったものが品薄になる。

4月16日

小学校、中学校ともクラス分けの発表と教科書の配布。中学生の息子、久しぶりに制服に袖を通すとツンツルテン。身体測定も行われていないため気づかなかったがいつの間にか私の身長を越していた。新しいクラスメートと一緒に勉強するのはいつになるのか。

4月17日

様々な場所が休館、閉鎖となり行き場所が制限されてしまっているため、公園にいつも以上に子どもが集まる。これはこれで少し心配。

4月18日

外食ができない中、家で焼肉などを楽しむためホットプレートが飛ぶように売れているらしい。我が家でもホットプレートを購入。とても重宝。

コロナの感染者、国内で1万人超える。

4月19日

図書館に予約していた本を取りに行ったら貸し出しがストップしていた。先日までは館内には入れないけれど、屋外で予約した本のみ貸し出しをしていたのに。状況が日々変わる。

4月25日

公園の遊具、使用禁止に。遊具がテープでぐるぐる巻きになる。

4月27日

スクールメール。

「地域の公園で遊ぶ子ども達への苦情が役所に多数寄せられている。登校できない子ども達が屋外で体を動かすことを妨げるものではないが、大勢で密集したり、大声で騒いだりすることは、地域の人の不安を煽ることにつながるので控えるように」とのこと。

学校に行きたくても行けない子ども達にこれ以上何を我慢しろというのだろう。

4月28日

スクールメール、5月いっぱいまで休校延長。

1ヶ月以上休校が続いているが、さらにもう1ヶ月休校になる。

 

次回に続きます。

Pocket
LINEで送る