令和が始まってはやくも1ヶ月が経ちました。すでに懐かしい平成という時代の終わり、東京メトロ24時間券を使って鉄道プチ旅行に行ってきました。大人600円、子ども300円で24時間以内なら東京メトロ全線が乗り降りし放題、改札も自由に出入りできます。
東京メトロ有楽町線、小竹向原駅から出発し上り方向の池袋へ。小竹向原駅は西武池袋線が乗り入れています。東京メトロの旅、記念すべき最初の電車は西武線の6000系でした。
池袋で丸ノ内線に乗り換え大手町へ。丸ノ内線は地上も走る地下鉄で知られています。途中、なみなみ模様の丸の内線電車とすれ違いテンションがあがります。
大手町駅で改札を出て少し探索。大手町は地下も整備されていて、思わず記念撮影したくなるお洒落スポットがたくさんあります。
大手町で東西線に乗り換え西船橋へ。途中、駅表示に「飯山満」と表示されていて「いいやまみつる?」と脳内変換しましたが、正しくは「はさま」。知らない駅名に出会えるのも旅の楽しさです。
東西線車両はドアがとても大きい。乗り降りする人の多さを想像できます。ラッシュ時はさぞかし混むんだろうなぁ。
西船橋駅は千葉県にある東京メトロの東側、一番端っこの駅です。JR総武線や武蔵野線など乗り入れている線が多いので大きな駅だと思っていたのですが、割とこじんまりとしていました。ふなっしーには会えなかったです。
西船橋駅とお分かれし、再び東西線を戻って日本橋へ。ランチとお花見をかねてしばらく日本橋界隈を散策します。
日本橋から三越前駅まで徒歩で移動し、銀座線で上野駅へ。上野には銀座線の車庫があり、東京メトロ唯一の踏切もあります。鉄道員を目指す若い才能の憧れ、岩倉高等学校もあります。
ちなみにですが、なに?ここ!行きたい!!ってなりました。「お酒・鉄道好きの終着駅 キハ」
上野探索を終え、上野から再び銀座線で渋谷駅へ。ホームへ降りると、向かいの浅草行きホームに銀座線特別仕様車がいるではありませんか!
渋谷は銀座線終着駅で折り返し地点です。トンネル内の折り返し場所に私たちが乗ってきた銀座線普通車が入って行きました。と思ったら、今降りたホームにやってきた後続の電車も特別仕様車ではありませんか!
以前マッシー通信でも熱くお伝えしましたが、特別仕様車とは銀座線開通当時の1000形をリニューアルした特別仕様の車両です。
特別仕様車は銀座線の40編成中、2編成のみ。車両番号は39番と40番、出会える確率は20分の1です。走行していないこともあります。遠くからでも特別仕様車を見分けるコツはライト。普通車はライトが横に二つならんでいますが、特別仕様車はライトがひとつだけです。
詳しくはマッシー通信連載168「銀座線渋谷駅の今、これから。」も合わせてご覧ください。
私たちが上野から乗ってきた普通車の、なんと前と後ろの電車が特別仕様車だったのです。運がいいのか悪いのかとにかく、渋谷駅で特別仕様車のツーショットにお目にかかれるのはめったにないこと。ほどなく後からやってきた特別仕様車は折り返し地点へ入って行きます。こうしてはいられません。特別仕様車にぜひ乗りたい。浅草行きホームは線路挟んだ向かい側です。銀座線渋谷駅で向かいのホームへ行くには一旦改札を出て、階段を下りてまた上ってまた改札を入る必要があります。かなり面倒くさい。しかしそんなことがちょっぴり気軽にできるのも24時間切符、乗り降り自由ならではです。小走りで浅草行きホームへ急ぎます。
折り返し地点で行き先を渋谷から浅草に変えた特別仕様車が浅草行きホームにやってきました。あぁ、間に合いました。
手すり、ライト、つり革のクラシカルなこと。素敵だなぁ、ひとつひとつが可愛いなぁ。
表参道まで一駅分だけ特別仕様車を楽しみ、ヒカリエからの渋谷駅を定点観測するため渋谷駅へ戻ります。コラム「銀座線渋谷駅の今、これから。」の写真と見比べてもわかるように、電車が見える範囲はかなり狭くなってしまいました。
ヒカリエからの銀座線定点観測とお別れし、副都心線渋谷から西早稲田駅へ。西早稲田から高田馬場駅まで徒歩10分ほど。かるく雨に降られました。
東西線高田馬場から中野駅へ。中野で電車を降り、夕食です。中野では電車が見えるスポットを選びました。この線路は今朝降りた西船橋駅に続いているんだな、とか思いながら雨に打たれる総武線を眺めつつ食事をとるのも風情があります。
旅もいよいよ終わりが近づいてきました。
東西線中野から飯田橋駅へ。有楽町線に乗り換え飯田橋から和光市駅へ。ヘアピンカーブを描くように移動。和光市駅は東京メトロの西の端っこの駅、埼玉県です。東京メトロは千葉県にも埼玉県にも行けるんですね。
乗車したのは有楽町線7000系。川崎重工昭和49年製です。昭和49年生まれかぁ。なんだか親近感。ともに年月を重ねてきた気持ちになりました。
せっかくですから和光市駅で改札をでてみました。本降りだった雨はやんでいます。ゆるキャラが旅の疲れを癒してくれます。
有楽町線を戻り、出発地点の小竹向原駅へ。日付が変わろうとしていました。旅の終わりはさきほどの7000系でした。お互い体に気をつけて頑張ろうね。
実はこの東京メトロ旅、息子の小学校卒業旅行でした。この旅の数日後、息子は中学生になりました。電車の運賃も子ども料金から大人料金に変わりました。思えば小学生の間、いろんなところへ電車旅をしてきたな。あと何回一緒に旅ができるのだろう。
ルートと運賃を振り返ります。
小竹向原〜大手町195円
大手町〜西船橋278円
西船橋〜日本橋278円
三越前〜上野165円
上野〜渋谷195円
渋谷〜表参道165円
表参道〜渋谷165円
渋谷〜西早稲田165円
高田馬場〜中野165円
中野〜和光市278円
和光市〜小竹向原195円
計2244円(大人ICカード運賃で計算)
24時間切符は大人600円なのでこの旅では1644円お得でした。子ども分と合わせて計算すると2500円ほどお得です。
今回はのんびり旅でしたがもっとガンガンワシワシ乗ればさらにお得になりますね。東京メトロ全線全駅制覇もしてみたい。皆様もお時間があったら東京メトロ旅に行ってみてくださいませ。
2019年6月1日
増子瑞穂
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