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●午前6時過ぎ、雨戸を開けると銀世界

暖冬で迎えた2016年。お正月休みに逗子海岸に行きました。海風も暖かくコートなしで過ごせます。お正月休みというより、春休みの陽気です。家計簿を見直すと、前年度12月中旬から1月中旬にかけてのガス代と電気代は28600円。今年度は19400円。使用している暖房機器は変わらないのにガス代と電気代合わせて9000円以上安くなっています。やはり暖冬なんだと感じました。

1月18日未明。関東地方に寒波が近づき、都心部にも雪。朝、おそるおそる雨戸をあけると綺麗な銀世界が広がっていました。子ども達は大喜び、大人達はあぁ積もってしまったと少し憂鬱。暖冬とはなんだったのか…。
幼稚園は通園バスが動かないことから休園になったところが多かったようです。保育園はもちろん通常通り。小学校も私が住んでいる自治体では休校にはなりませんでした。息子の集団登校に付き添って小学校へ。雪はやんでいますが、未明まで降り続いた雪に足をとられます。前に進むのが精一杯です。子ども達はよろけながらも楽しそうに歩いています。登校見守りのつもりが単なる足手まといです。一方、夫は娘を保育園に連れて行ってから電車通勤。いつもの倍以上かかって出社したそうです。それでも電車に乗れただけでも良かったよう。
この日、駅構内にすら入れない人々の様子がネットに広がっていました。雪は雨に変わっていますが、傘をさしたまま駅構内に入るのをじっと待っています。この大雪の中の通勤は、八甲田山出社ともネットで揶揄されていました。(八甲田山雪中行軍:1902年、当時の日本軍が雪の中行軍演習を続けたために起きた遭難事故)
この日、午後3時には青空が広がっていましたが、電車の混乱は夕方近くまで続いていたようです。

関東ではすっかり落ち着きを取り戻した頃、1月24日、奄美大島でみぞれが降り、1901年 以来115年ぶりの降雪を観測。また沖縄本島でも観測史上発の降雪。ニュース映像には、南国の子ども達がかわいらしい雪だるまを作り嬉しそうな様子が映し出されていました。

しかしこの時、西日本を襲った寒波は生活に大きな影響を及ぼしました。山口・九州地方は寒波の影響で数日にわたり断水。生活の基盤が止まってしまいました。
寒さで水道管の中の水が凍って膨張し水道管が破損、断水に繋がりました。水道の蛇口をひねっても水が全く出ない。飲み水はもちろん、洗濯もできない、トイレも流せない状況です。雪の多い地域では、水道管は寒さの影響を受けにくい構造になっています。一方雪の少ない地域は水道管がむき出しになっているところが多いのです。
断水した地域に住む人々の生活用水は給水車がたよりです。給水車には子どもも含め長蛇の列。大変です。断水の影響で給食が作れないこともあり、小中学校の休校も相次ぎました。寒さが厳しくなると水が出なくなるって暖かい地方に住んでいる人には想像つきにくいですよね。
水道管が凍結するおそれがあるほどの寒波が予想されるとき、低温注意報が出されます。これは地域によって基準が違います。北海道ならマイナス20度、都心ならマイナス7度、九州ではマイナス4度のところも。インフラの強弱によって基準が違います。
低温注意報が出されたら、むき出しになっている水道管を布などで巻く、水を細く出し続ける、など水道管の凍結を防ぐ対策が必要です。

各地の人々が混乱した2016年1月の雪。公共の交通機関が運行を減らしているなら、利用する人も減らさないと。電車はおろか駅構内にも入れない人々の列。上司に遅れる事を電話している人の中には「無理しないでもう家に帰っていいよ。大丈夫だよ」と言ってくれることを期 待していた人も多いと想像します。生産性もあがらないんだし、大企業が率先して「今日は休み!」と決断してほしい。東京都の防災ハンドブックでも大雪への対策はずばり「外出しないこと!」です。
そして寒さで水が出なくなるという状況も頭に入れておきたい。水道管の破損だけでなく、マンションに住んでいる人は、停電により水を汲み上げる事ができなくなり断水するおそれもあります。備蓄、とりわけ水は大切だと改めて感じました。
立春を過ぎ暦の上では春ですが、2014年の大雪はバレンタインデーでした。まだまだ気が抜けません。

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●塀に積もった雪、15センチ

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●午後3時には青空、塀の雪も溶けました

2016年2月4日立春
増子瑞穂
twitter.com/massykachan

2013年成人式の大雪
www.nudn.net/maccy/110.html

2014年バレンタインデーの大雪
www.nudn.net/maccy/123.ht ml

2015年は都心ではほとんど雪は積もりませんでした。

 

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