最近、連休を利用して往復800kmの高速道路旅行をしてみました。公団から民間会社になったのは、2005年の10月ですから、2年前後たったことになります。
民営化後も、一部利用したことはありましたが、民営化を“意識”して利用してませんでした。今回は時間的にゆとりもあり、渋滞のない旅行だったこともあり、多少“意識”してみました。
ひさしぶり関越道走行でしたが、防音外壁に蔦などがきれいに覆い、無愛想なコンクリートの壁面が「緑の壁面」に変化し、いやし&環境効果が高いと思いました。特に8月は一部花も咲き、とても好印象でした。

そもそも日本の道は、熊野古道や日光街道のように、“緑の壁面”の中を旅したようですから、“新街道風景”とも見れます。私の田舎の旧北陸道も、子供のころ近所の古老より、「両側は松の木が植えられていた!」と聞いています。難しいと思いますが、スペースのある場所に高木を植える案もあります。でも、台風などで倒れるとまずい・・・・。

「未来夢発想」するなら、CO2を吸収する路面材ができると面白い・・・(笑)。

なるべくサービスエリアに多く寄りました。大きく変わったという印象は少ないですが、東京や横浜でも有名なパン屋さんがあり、焼きあがりのパンに行列が出来ていたのはとても印象的でした。また、地元農産物の直売所が出来ていましたので、当家もくだものや野菜を買い、帰って食べましたが、とても美味しかったです。

地方の活性化が叫ばれる時代となりましたが、多分野での活性化が理想と思います。したがって、「農産物直売所」は農業分野からの大変良いアイデアと思いました。

最近、首都高速会社より、料金改定案というタイトルの“値上げ案”が出てきました。なかなか難しい問題と思いますが、ポイントは3つあると思います。

・その1:一般市民からみた民営化イメージ:「公団→天下り非効率→高料金」、
     これに対し「民営化→天下りなし高効率→適正料金」であるため、選挙でみな
     賛成票を入れたと思いますが・・・・。

・その2:利用者からみれば、首都高速は独占営業。気にいらなくても、ほかの選択肢は
     無い(第2首都高速・第3首都高速はない・・・・・)。

・その3:民営化後のイメージ:基本は「安心・安全」。次は「快適・楽しい・適正料
     金」と思います。収益向上策としては、JR・私鉄・東京メトロなどが参考に
     なると思います。
     その理由、運賃よりも関連付加価値(お店やサービスなど)で稼ぐ!
     JR東海の名古屋駅ビルだけで年間数十億円稼ぐと言われています・・・・。

現実無視の手前勝手なアイデアですが、ハイヤー利用などの富裕層は、現状の2倍の料金を払う。その内の25%は「福祉目的税&環境目的税」として国に納める。残りの75%を首都高速会社の収入とする。ビジネス車・一般車などは、現行料金に近い案とする。ただしこの案、どこまでを“富裕層”とするか!定義が難しい・・・ようするに「お金持ちの方々に、仏教的な“徳”の精神を発揮して頂だいては!」・・・といったアイデアです(笑)

「今後に向けて」

○首都高速の新料金案:某新聞社案「最低が400円~500円で最高が800円~900円案・・・」は、それなりに良く考えられた案と思いました(「首都圏のETC普及率まだ4割!」を十分考慮したものです)。また、別の新聞社案も「地方のETC装着率は大変低く、ETC優遇策は地域格差拡大になるのでは・・・」との心配論を掲載しています。大都市圏で簡易カード利用が増加。地方でも簡単に買えるようにし「PASMO/Edyなどを料金所で出せば、ETC並の料金割引になる」といった案もある。

○サービスエリアの「○○物産直売所」を全国展開へ。それと同時に、都会消費者を意識してデスプレーなどのレベルUPも図る。また、ネットやNAVIなどで積極的にPR(地域活性化とビジネスの両立)。ただ、専門家のご意見では、「年中商品があるのか!品質保証は大丈夫か!」など課題もあるとのことです。

○コンビニ経営がベストとは言いませんが、有名なPOS(販売時点情報管理システム)を導入してはどうか!ETC・カード購入(給油など)・物品販売など、全て顧客データー化し、その分析結果を経営に生かしては!

○サービスエリアの食事内容、問題ありませんでした。でも「すごくうまい!」と言った話もあまり聞かないので、調理師の更なるレベルアップめざして研修をしては・・・。

私のような普通人にはわからないが、「富裕層は高級車の助手席に“美人”のせ高速道路を走るらしい!」。ならば、彼ら好みの、しゃれたレストランやCafeが必要では・・。また、サービスエリアは給油所があるため、食事中に高級洗車や給油のサービスもする!といったアイデアもあります。

○サービスエリア、場所が高い所にあるので、風力発電やソーラーパネルを設置する案もある。詳しくはないが、アメリカでは高速車の風圧を利用した風力発電機の提案がなされています。日本でも産学協同研究をしてみては・・・。成功すれば、黒字発電事業となり、第3の収益の柱になるかも・・・・(笑)。

○横浜地区の新規予定線で「優先度1位:生麦→第3京浜港北インター」「優先度2位:港北インター→東名青葉インター(横浜環状北線)」があります。この場合、投資対効果からいえば優先順位が「逆」のような気がしますが・・・・いかがでしょう。
「都心や千葉方面から東名へ」は渋谷経由のみのため、渋滞が激しい。横浜環状北線が開通すれば、ルートは2本なり、利便性と効率が大幅に上がると思いますど・・・・・・。もちろん、横浜市中心部から東名へは最短時間となります。手前勝手な意見を言ってしまい、横浜市関係者の方々にお詫び申しあげます。

○東名青葉インターは東急田園都市線の市が尾駅に近い。そこでインターに「バス停」を設置、バス停から駅まで連絡道でつなぎ電車利用も可能にする。そうすれば、横浜市北部や渋谷方面の住民は便利になりそう。同じような場所は、東京デズニーランド(新浦安駅)やJR横浜駅でも・・・・。ようするに、「鉄道と高速道路の“連結”による相乗効果を狙えないか!」といった発想です。

○民営会社の未来を考えると、若い人のアイデアも大変重要です。大学との産学協同研究もありますね。アイデア豊富な、デザイン系学科のある大学が良いかもしれません。

○専門家のご意見では、「大量の外注が殆ど随時契約、まだまだ高コスト体質・・・」。ひょっとすると、単純に「随時契約→競争入札」するだけで、大きく収益が向上するのでは・・・・詳細はわからない(笑)。

○「第2東名」このまま、時間と費用と政治力で開通させても、国民からみれば、「“ありがたみ”は少ない!」と思います。そこで部分完成部を使って当面は「大規模自動運転実験場」としてはいかがでしょう!

   「ポイントは3つ」

1:「自動運転」の考え方は昔からありますが、本格的な大規模実験場がなかった。また、自動車をとりまく環境が大きく変わった(例:売れない・・・・)。

2:日本が成功すれば世界初になります。そして、総合システム(道路+大規模システム+システム搭載車両など)としてビジネス化することもできます。

3:専門家のご意見では、「高速道路事故の多くは、大型商用車の過労運転!」とのこと、大型商用車優先で開発し、最終的に乗用車へ。実現すれば、商用車ドライバーに朗報となるでしょう。

車の歴史は全てドライバーのマニアル運転、100年変化がないのでは・・・・・。
自動運転で、ワゴン車ならドライバーは家族とゲームをしながら旅行できることになります。これぞまさしく“革命”。消費者にとって、うれしい未来提案になると思います。とうぜん高速道路の利用価値も上がるでしょう。

いろいろと思いつきで書いてみました。すぐに大儲けできる“大玉”はありませんが、多少なりとも参考になればと思います。

民営化した会社が良くなっていくには、市民・車関係者・政府&自治体・マスコミなどの皆様方が関心を持ち、感想やアイデアを提供していくことが重要と思います。今回は、予定より長い文章になってしまいましたので、これでおしまい(笑)。

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