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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 94(09/29/2011)

「クラシカルなとき」

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 このクラシカルな形。上越新幹線「200系とき」です。新潟方面から東京駅に到着したところ。新幹線の向こうには改築中の東京駅が見えます。あ、降りてきた運転手さんこちらを見て笑ってくれていますね。運転お疲れさまです。
先端が流線型のいかにも早そうな新幹線が主流の中、あえてこの「クラシカルなとき」を選んで新潟へ旅してきました。息子は2階建ての新幹線「Maxとき」に乗りたがっていましたが、「クラシカルなとき」を選ぶ理由があったのです。
それは1歳5ヶ月の娘。この1歳から2歳にかけては、旅行するのに一苦労もふた苦労もする月齢です。歩きはじめるとじっとなんかしていられません。通路をうろうろ、座っていたとしても膝の上に立ったり座ったりのけぞったり。娘の攻略アイテムとして、目新しい音の出ないおもちゃや(といっても、ポリ袋にハンドタオルをいれたものとか)お菓子(なるべくなら頼りたくない最終アイテム)
などを持参しつつ。それ以上の攻略方法が、この「クラシカルなとき」なのです。
息子がまだ2歳になる前、2階建て新幹線Maxに乗せたときの出来事です。もちろん座席でじっとなんかしていられません。デッキに出てうろうろ。階段をのぼったり降りたり。揺れが少ないとはいえ、そこは乗り物。多少は揺れます。
揺れる階段をのぼり降り。案の定、階段から落ちました。数段ですし、大事にはいたりませんでしたが、しばらくギャン泣き。おまけに2階建て新幹線Maxのデッキは階段があるためスペースが狭く、ちょっとうろうろするだけでセンサーが反応し、自動ドアが開いたり閉まったり。そのたび息子の泣き声は車内に響き渡ることに。他のお客さんに大迷惑です。そんなこんなで魔の旅行月齢の期間、2階建て新幹線Maxに乗るのは覚悟がいるのです。(大げさですが)私も乗りたいんですけどね、Max。2階の席から車窓をゆっくり眺めながらのんびり旅したいなぁ。

新潟行きの上越新幹線は、「Maxとき」の本数の方が多いのですが、この「クラシカルなとき」に乗車。息子はちょっと不服そうですが、乗ってしまえば大喜び。すぐに車窓からの眺めに釘付けです。
自由席に座るため、始発の東京駅まで行ってから新幹線に乗車します。そうそう、小さな子どもがいるとトラブルが多く、あらかじめ指定席を取っても、出発の時間に間に合うかわかりません。それに5歳ともなると大人しく座っていられるけれど、1歳やそこらじゃ座ってなどいられず。せっかくの指定席も無駄になってしまうことが多いのです。かといってずっと立っているのはさすがに親は辛い。なので、始発の東京駅から自由席に並びます。何度か子連れ新幹線の旅をして、苦い経験もして、たどり着いた答えです。

「クラシカルなとき」は「Maxとき」に比べてスピードも遅いし、止まる駅も多いからか、比較的空いています。座席へのアプローチも階段がなくフラットだから、楽々。子連れには、もってこいです。さらに、新潟寄りの最前列付近が広々している座席があり、なにかと便利です。3列シートの最前列だけが2列になっているのですね。この付近に座れると、子ども連れにとっては助かることが多いのです。立ったり座ったり、膝の上に乗せてもなぜかのけぞる。子どもはすぐにのけぞる生き物です。ちなみにこの席。新潟への下りのみ存在します。上りは座席が東京方向を向くのでこの空間は存在しなくなってしまいます。そのときは、進行方向一番前に座れるとうれしい。小さい子どもはなぜか前にあるものをバンバン叩くものですから。気持ちよく眠っている他のお客さんの座席をバンバン叩かれでもしたら、親はヒヤヒヤものです。目の前が壁だと、多少の圧迫感はありますが、親は心穏やかに過ごせます。
2時間少々の旅ですが、なるべく快適に新幹線を楽しみたいもの。周りのお客さんへの配慮も忘れずに。子どもがどうしようもなく泣いたらデッキへ。そう、子連れ旅。何が困るって、他のお客さんに迷惑がかかるのが一番嫌なのです。だからこそ親は、色々と準備したり、計画を練ったり。こうやって親も人として成長していくのでしょう。あぁ、子どもに感謝、感謝。

そういえば、この旅行の少し前、久しぶりに息子と二人だけで電車に乗って出かけました。5歳になった息子と二人、なんて楽になったことでしょう。まず荷物が少ない。オムツももういらない。私もハイヒール、とまではいきませんが、少しヒールのある靴もはけます。「いきなり走り出してしまった息子を追いかけため、靴はスニーカーじゃないと!!」なんてこともありません。ピアスやネックレスなどのアクセサリーもつけられます。子どもが小さいとアクセサリーは引きちぎられるおそれが。それだけならまだしも、飲み込んじゃうことも。かつて、小さかった息子にペンダントヘッドを飲み込まれそうになり、生きた心地がしませんでした。以来、アクセサリーはつけていませんでした。それが、アクセサリーまでつけられるようになり。成長したなぁ。ちょっと寂しい気もします。
電車に乗って息子が外を見ていたとき、となりにカップルが座りました。日差しが強い日にもかかわらず、息子は外の景色に夢中。窓にべったり。カップルは窓の日よけを下げはじめましたが、そんな息子に気がつき、隙間を開けて日よけを下げてくれました。こんな経験、電車ならでは。人の優しさに囲まれながら、子どもたち育っています。

2階建て新幹線Maxもあと数年で引退するそうです。東北新幹線はやぶさで知られる、E5系の最新型新幹線に変わっていくとか。その前に、乗せてあげたいもの。そして、私もいつか新幹線のファーストクラスと呼ばれているE5系はやぶさのグランクラスで食事のサービスを満喫しながら、のんびり旅してみたいものです。息子、新幹線大好き。そして私も、気づけば新幹線、好き…。マッシー通信でも新幹線は何度か登場しています。あれ?これってママ鉄?

2011年9月30日
新幹線MaxとプラレールMax
http://www.nudn.net/maccy/82.html

当時2歳の息子とMaxに。大変でした。
http://www.nudn.net/maccy/58.html

増子瑞穂
http://members3.jcom.home.ne.jp/massyweb/











●東京駅にて。クラシカルな新幹線200系とき。
車体の汚れから新潟方面の天気が悪いことがうかがえます。















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●あしもと広めの席は子連れにとって便利です。

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●東京駅では色々な新幹線が見られます。
この日、東北新幹線が平常ダイヤに戻りました。「つなげよう、日本。」

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●少し開いた日よけ。優しさの空間です。