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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 79(06/30/2010)

子ども2人とどう歩く?「3歳9ヶ月&2ヶ月」

第二子の娘が誕生して2ヶ月。慌ただしく毎日が過ぎていきます。息子の子育てで活躍後、押し入れの奥にしまっていたハイ&ローチェアやベビーバス、ベビーカーなどを再び引っ張りだしました。
友人から譲り受けたベビーカー。かなり年期が入っているもののまだまだ現役です。(これまでに乗せた赤ちゃんは娘で5人目になります!)2ヶ月の娘をベビーカーに寝かせて外出する機会も多くなりました。
上の息子は3歳9ヶ月。もうどこに行くにも自分で歩いてくれます。こうなると子育ても一段落。とはいえ、やはり外では大人と手を繋いで歩くのが鉄則です。
2ヶ月の赤ちゃんをベビーカーに寝かせて、3歳の息子と手をつないで歩く。夫がいるときなら娘の係と息子の係、それぞれ役割分担ができますが、これを1人でこなすとなるともう大変!右手に息子の手を握りしめ、左手で娘が寝ているベビーカーを押す。もう余っている手はありません。
片手でベビーカーを押すことのコントロールしづらいことといったらありません。蛇行してしまうこともしばしば。どこもかしこも道幅は狭いし、ましてや息子と並んで手を繋いでいるから、幅をとり危険ですらあります。ガードレールのない場所では車と接触しそうにも。車道側の手で息子と手を繋ぐか、それともベビーカーを押 すか、いつも迷います。どっちにしたって危険なのです。上の子がいるときには赤ちゃんをベビーカーに乗せるのがおっくうになります。

また、気軽にトイレに入ることができないのもベビーカーがおっくうになるもうひとつの理由です。自分と赤ちゃんだけのときなら、ベビーカーごと入れるトイレの場所を把握しておいて計画的なトイレ活動ができます。が、3歳の息子も一緒だったら。いきなり「おしっこ!」と言われると困ります。そうそうベビーカーごと入れ るトイレはありません。個室の外にベビーカーごと赤ちゃんを放置するのは、このご時世とくに怖い。ますますベビーカーでの外出がおっくうになります。(最近、他人が赤ちゃんの足を折るという事件が発生しましたね。悲しくも驚いた事件です。)

1人目のとき以上に2人目で活躍する育児アイテムといえば「抱っこ&おんぶひも」です。大きなメリットは、下の子を抱っこやおんぶで自分の体に固定してしまえるので、上の子どもの安全に集中することができます。常に子どもをおんぶしている親猿の気分です。動物にとっても一番安全な育児法なのでしょうね。そして手が空 くことも大事。左手で上の子と手を繋いでいても、右手が空く。これがとても重要なことなのです。何か危険なことがあっても両手がふさがっていてはどうすることもできません。

今、数ある抱っこひもの中で人気があるのは「エルゴ」というハワイ生まれの抱っこひもです。この抱っこひもで赤ちゃんを連れている姿をよく見かけます。ここ1、2年で目にすることが増えたエルゴ。2人目が産まれたことがきっかけで、この抱っこひもを選ぶ人も多いようです。
エルゴのコンセプトは「赤ちゃんを着る」こと。抱っこやおんぶが、親にとっても赤ちゃんにとっても快適なようにできています。
多くの抱っこひもの場合は、まず赤ちゃんを抱っこひもに乗せてから、親の体に装着させますが、エルゴはまず、抱っこひもを親の腰に装着します。洋服のように抱っこひもを「着る」のです。そして身につけた抱っこひもに子どもを乗せるのです。子どもを降ろしたときも、エルゴは腰に装着したまま。よく、小児科などで子ども を抱っこひもから降ろしたあと、抱っこひものやり場に困ることがあるのですが、エルゴなら腰に装着したまま動くことができます。ただでさえ、子連れは荷物がかさばるのですから、抱っこひもだけでも手に持たなくてもいいのは助かります。

また、エルゴの便利な機能として、「日よけ」があります。抱っこひもに赤ちゃんの頭を覆うコンパクトな布地がついていて、赤ちゃんを抱っこひもに乗せたままスルスルと布地を赤ちゃんの頭の上に引っ張りだし、日差しや急な雨から赤ちゃんを守ってくれます。2人目の子どもに、エルゴを選ぶ理由としてこの日よけの機能をあ げる人も多いようです。
なぜかというと。1人目のときは、例えば暑い日には外出を控えることもできます。または日傘をさして親も子も日差しを遮ることができます。が、2人目となると状況は変わってきます。子どもは外で遊ぶのが大好き。上の子に付き合って暑い日でも外に出掛けなければなりません。赤ちゃんを家に残して行くわけにもいきません から、2人目はその間ずっと抱っこかおんぶ。では日傘は、というと。上の子と砂遊びやサッカーをしながら日傘をさす、ちょっと想像しただけでも、現実的ではありませんよね。
2人目の子どもは1人目に比べて圧倒的に抱っこやおんぶをされて過す時間が長いのです。ずっと親の背中で色んなものを見たり聞いたり眠ったりして過しています。ですから安全性はもちろん快適さもとても大切です。これからの暑い季節、日よけは特に重宝する機能なのです。

ほかにも数年前から人気がある抱っこひもに通信販売会社フェリシモの製品があります。こちらは布地をバッテンの形に縫い合わせたとてもシンプルなもの。おんぶには使えませんが、15センチ×15センチとコンパクトに折り畳め、気軽に使えることで人気です。近場の外出や、ベビーカーでグズられたときに対応するため、カ バンに入れて持ち歩くのに適しています。値段もコンパクトです。
ベビーカーを嫌がる赤ちゃんというのも結構多いもの。ベビーカーに乗せたとたんに泣き出してしまい、赤ちゃんを抱っこしながら空のベビーカーを押す姿も目にします。
抱っこならご機嫌になるので、ベビ−カーでの外出のときにフェリシモのようなコンパクトな抱っこひもを常備している人もいます。親の体にぴったりと寄り添っていると赤ちゃんは安心するのですね。「抱きグセがつく」なんていうのは、もう昔の言葉です。

さて、我が家の場合は上の子が自分で歩いてくれますから、ベビーカーを使わないという選択肢があります。ですが、そうはいかない状況も。年子や2歳差だったら、双子だったり三つ子だったりしたら。月齢も状況もそれぞれです。どうしてもベビーカーを使わなければならないことも出てきます。
抱っこでもおんぶでも、ベビーカーでも、双子や三つ子ベビーカーでも。子連れで歩きやすい街の整備にも力を注いでほしい。道路だけではなく、駅のエレベーターなどもしかり。子ども手当もいいけれど、そういったことにお金を使って欲しいと感じます。
大変そうに子育てしている姿を、これから子どもを持つ若い世代が目にすると、子育てが大変でつまらないイメージに繋がってしまうのでは。子育てはもちろん大変だけれど、楽しいこともたくさんあります。もっともっと子育てが楽しそうに目に映る環境づくりもしてほしいものです。育てる方もあまり眉間にシワを寄せて子育て するのではなく、いつも楽しそうに子育てしていたいものです。

ちなみに。私だけかもしれませんが、抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしている男の人を見かけると、思わず目で追ってしまいます。育児をする素敵なイケメン男子に感じるのです。赤ちゃん連れの男性は絶対モテる!そんなことを熱く語り、夫にも積極的に抱っこひもをさせています。このマッシー通信を書いている間も、夫は抱っ こひもで娘をあやしながら、息子を公園で遊ばせているはずです。感謝。

追記
NUDNでtwitterが開始されたことをきっかけに、私もつぶやき始めました。NUDNを愛読する皆様、フォローをよろしくお願いいたします。
http://twitter.com/massykachan

2010年6月29日
増子瑞穂
http://members3.jcom.home.ne.jp/massyweb/

エルゴHP
http://www.sevencolors.biz/page/11
抱っこやおんぶの仕方をムービーで紹介しています。

フェリシモHP
http://www.felissimo.co.jp/anone/baby/v10/html/readpage_ab/html/daccohimo.cfm?WT.mc_id=6391&acdate=DokMydbAyWUL2%2FrmIA4%3D
フェリシモの抱っこひもが紹介されています。




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●右手に息子、左手にベビーカー。余っている手はもうありません。

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●ママ友が使っている人気の抱っこひも「エルゴ」

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●エルゴの「日よけ」これからの季節に重宝します。

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●こちらはフェリシモの抱っこひも。コンパクトに畳めます。