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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 78(05/31/2010)

「ハイローふたたび」

 マッシー通信、先月は出産のためお休みをいただきました。iPhoneだのスマートフォンだの、さらにはiPadだのと騒がれている時代。ようやく携帯を第二世代から第三世代に変え、出産に臨むことをマッシー通信の中でお伝えしてから1ヶ月。4月下旬、無事に第二子を出産いたしました。大きめの女の子です。
出産から1ヶ月あまりが経ち、お陰さまで母子ともに健康です。産後はなるべく体を休めるようにしたいものですが、やはり上の子がいるとそうとも言っておられず。ましてや3歳の男の子。体力があり余っています。一日中寝る時間も惜しんで遊んでいたい息子と、一日中寝てすごす産まれたばかりの娘。そんな2人の子育てがス タートしました。

私が日中、多くの時間をすごすのは居間です。居間と廊下を挟んだ場所に子供部屋があります。居間からは子供部屋を直接見ることができません。3歳の息子は第二子が産まれるまで、子供部屋にあるおもちゃを居間に運んできて私の目の届くところで遊んでいました。
さて、第二子が誕生。赤ちゃんから目を離すことはできませんから、必然的に娘は日中、私のいる居間で過すことになります。問題は息子の遊ぶスペースをどうするかです。
数ヶ月前、つわりで苦しんでいた時。私は息子が遊ぶ居間で一日中寝てすごしていました。横たわる私の周りには息子が夢中になっているプラレールが所狭しと並び、私の体の横を新幹線のおもちゃが走り抜けていました。ガリバーのような気持ちでつわりに苦しんでいたのを覚えています。この光景を思い出し、さすがに赤ちゃん の横を新幹線が走り抜けるのは具合が悪い。そこで息子の遊ぶ場所は、これからは子供部屋にすることに。「今日からプラレールは子供部屋で遊ぼうね」と息子に言い聞かせ、「はーい」と返事をしたのも束の間。いつの間にか子供部屋から廊下を越えて居間に、プラレールやら何やらおもちゃを運んできて遊んでいます。瞬く間に 赤ちゃんもガリバー状態になっていました。3歳という月齢はまだ、一人自分の部屋で遊ぶことはできないのですね。親の側で遊びたいようです。
そこでハイアンドローチェアが再び登場しました。2008年末にマッシー通信「さよならハイロー」でとりあげたハイアンドローチェア。ゆりかごとして、成長してからは椅子として、息子の子育てを助けてくれたモノでした。一日中寝ている赤ちゃん期にはベビーベッドの役割を果たしてくれます。息子がプラレールを拡げてい る床からは1メートル程の高さで眠ることができます。これならば遊ぶ息子と眠る娘が同じ部屋で共存できる。親の側で遊びたい3歳の子どもと産まれたばかりの赤ちゃん。同じ部屋ですごすためには、活動する高さを変える必要があるのですね。当たり前のことのようですが、なるほどと思いました。ベビーベッドに比べてスペー スもとらないので、狭い我が家でも息子が遊ぶスペースを確保することができます。
このハイアンドローチェア。1人目の子育てのときにはゆらゆら揺れたり、椅子に変わったりする機能を便利だと感じていました。2人目の子育ての今回は、床からの高さがあるということが一番重要に思えます。同じモノでも、1人目の子育てと2人目の子育てでは、便利に思える機能が違ってくるのですね。
心配なことは息子の作るプラレールが日に日に高くなっていること。ハイアンドローチェアの高さを超えてしまったとしたら。赤ちゃんの眠る高さにまでプラレールが倒壊してくるおそれがあります。でもその頃にはもう、自分の部屋で遊ぶようになっていそうです。いずれ、「勝手に僕の部屋に入らないで!」と怒られる日もくる でしょうし。親のそばで遊んでくれるのもきっと今だけ。そんな短い子育て期を色んな発見をしながら楽しみます。月齢の違う2人の子育て。1人育てるのとは、役立つモノやデザインもまた変わってくることでしょう。
3時間おきにお腹が空いて泣く赤ちゃんとの生活でまだまだ寝不足の日々が続きますが、日常生活もマッシー通信も少しずつ始動していきたいと思います。

2010年5月31日
増子瑞穂
http://members3.jcom.home.ne.jp/massyweb/

マッシー通信連載62「さよならハイローさよなら2008」
http://www.nudn.net/maccy/62.html

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●ハイローとプラレールで遊ぶ息子。
この日はまだ控えめに拡げています。