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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 64(02/28/2009)

「マッシー通信沖縄編」

今回のマッシー通信はちょっと番外編、沖縄旅行記です。
2月上旬。寒い東京を離れ、暖かい沖縄へ行ってきました。子連れで飛行機に乗るのは初めてです。沖縄旅行が決まった日からずっと悩んでいたのが、ベビーカーを持って行くかどうか。沖縄に着いたらあまり使うこともないだろうし、かえって移動の邪魔になるかもしれない。けれどもまず羽田空港まで行くにはベビーカーがないと不便。旅行の荷物を持って子供を抱っこしての移動は無理があります。そんなわけでベビーカーも沖縄へ持って行くことにしました。

出発の日は朝8時に羽田空港集合です。ツアーなので出発時間は決められています。子供を連れてこの時間に羽田空港に行くのはかなり大変です。そこで浜松町に住んでいるID卒の友人の家に前日泊めてもらうことにしました。浜松町から羽田空港まではモノレール1本。これはかなり助かります。子連れで飛行機は、自宅から空港までの道のりが1番大変なのかもしれません。
出発の日の朝6時半。寝ぼけまなこの子供をベビーカーに乗せて友人宅を出発。もし自宅から出発していたら少なくともあと1時間は早く出なければなりませんでした。友人に感謝です。子供は半分寝ているので自分で歩いてくれるはずもなく、ベビーカーでウトウト。早速ベビーカーが活躍しました。
それでも第一の関門、浜松町モノレール乗り場。ところどころエレベーターがありません。いえ、もしかしたらあったのかもしれないのですが普通に探しているぶんには見つかりませんでした。私が旅行の荷物を持って、夫が子供を乗せたままのベビーカーを抱えて階段を上ることに。子供はベビーカーで二度寝をしてしまっているので仕方ありません。夫がいたからよかったものの一人だったらどうすればいいのでしょう。

時間に余裕を持って羽田到着。私も夫も飛行機は十数年ぶり、加えて息子は初飛行機。全く勝手がわかりません。機内に持ち込める手荷物は一人一つということなので、とりあえず私のリュックにオムツやらお菓子やらトミカやら詰め込みます。不慣れな飛行機、子供がぐずったときのことばかり考えてしまいます。
なんとも旅慣れない感じでバタバタと搭乗口へ。まもなく搭乗時間というときに気づいたのですが、周りの人の荷物が自分達と比べてあきらかに少ない。ハッとしました。自分たちがベビーカーをはじめ機内持ち込み以外の荷物を預けるのを忘れていることにようやく気がついたのです。慌てて搭乗口の係の人にベビーカーなどを託しました。あぁ、びっくり、冷や汗が出ました。それにしてもベビーカーは機内持ち込みできないはずなのに、搭乗口までベビーカーを持ってきているにもかかわらず係員から全く声をかけられなかったのも不思議なハナシです。

子供は2歳なので座席はありませんが無料で飛行機に乗ることができます。幼児連れだと座席の位置も窓際がいいか、通路が広く確保されている席がいいかなど考慮してくれますし、優先的に機内へ搭乗することもできます。とはいえ、膝の上に座らせなければならないのでかなり狭い。この状態で泣かれたりぐずられたりしたら辛いなと思っていたら離陸したとたん眠ってしまいました。お菓子もトミカもオムツも出番はありませんでした。
寝てしまった子供を夫に任せてちょっとトイレへ。気になるのは飛行機のオムツ事情です。狭いながらもオムツ交換台もコンパクトに設置されていました。快適とはいいかねますが、あるのとないのとでは大違いです。狭いからこそ洗面台も側にあって、前回のマッシー通信を思い出し、空の上でなんだかホッとしました。

正午前、沖縄に到着。暖かいというより暑い。観光バスでホテルに到着した後は自由行動です。沖縄の公共の交通機関はモノレールとバス。モノレールが通っている場所は沖縄本島南部のほんの一部だし、バスは乗り継ぎがとても悪い。そこでレンタカーを借りて観光することにしました。沖縄に着いたらベビーカーはホテルの部屋に置いておくつもりでしたが、レンタカーを借りたためベビーカーも車のトランクに入れ一緒に行動することにしました。

沖縄2日目、レンタカーに乗って沖縄本島北部にある美ら海(ちゅらうみ)水族館へ。学生の頃はよく運転していましたが、社会に出てからはすっかり車に乗らなくなり運転するのは久しぶり。運転の勘はすぐに戻ったのですが、なにせレンタカーですから初めて乗る車。サイドミラーの出し方や、(私のかつての愛車はサイドミラーが手動式でした)カーナビの操作などわからなくてあたふたしました。けれども沖縄の道はとても走りやすく快適でした。目的地までほぼ一本道だし、綺麗な海も広がっています。都心ではイライラの原因の運転もリラックスして楽しめました。息子もすぐに心地よい揺れで熟睡。どうやら息子は乗り物に乗るとすぐに寝てしまう性質のようです。
目的地の美ら海水族館に着いても息子はまだ寝ています。トランクからベビーカーを出し、またもや寝ぼけまなこで水族館へ。沖縄らしい色鮮やかな熱帯魚や、巨大水槽ではジンベエザメやマンタが悠々と泳いでいます。このような水族館では館内が暗いこともあって段差のないスロープの通路などバリアフリー化が進んでいるのは当然なのですが、特にこの水族館で感心したのはエレベーターの設置のされ方です。人の流れが自然とエスカレーターに向かい、その向こうにエレベーターがある。エレベーターの前にはガラスの自動ドアがあって、なんだか少し特別感があります。結果的にかもしれませんが一般の人が自然とエレベーターの利用を避けるような作りになっていました。

自動ドアがないエレベーターでも「優先」を促す表示がとても大きく、館内がとても混んでいるにもかかわらず、一般の人がエレベーターに乗ってしまいお年寄りやベビーカーが乗れなくて困る、ということは一度もありませんでした。(ちなみに私の住んでいる駅では表示の小さな優先の文字はかすれベビーカーがエレベーターに乗れないことは日常茶飯事です。)またオムツ交換台も女子トイレだけでなく男子トイレにも設置されていました。これは私にとってはとてもうれしい。お陰様でこの旅は、運転は私でオムツ交換は夫と役割分担が決まりました。
行きは空いていた道も帰りはかなり混雑。見ると前も後ろも「わ」ナンバー、つまりレンタカーです。私たちのような観光客によって渋滞が起きていると思い少し申し訳ない気持ちになりました。沖縄全域にモノレールが通れば状況は変わってくるのでしょうけれども。

旅の最終日、レンタカーを返し、沖縄唯一の鉄道であるモノレール通称「ゆいレール」に乗りました。東京のモノレールに比べてとてもゆっくり走るため景色を存分に楽しむことができます。小学校も見えました。お土産物屋がならぶ国際通りの近く、牧志駅を下りたとき、子供たち数人からインタビューを受けました。彼らは先ほど見た壺屋小学校の生徒たち。課外授業でモノレールのエレベーターの利便性について調べていたようです。子供を持ったことをきっかけに日頃バリアフリーについて考えている私にとって、沖縄の小学生がそんな問題意識を持っていることがとてもうれしく感じられました。小さな子供がいる親にとってエレベーターの存在がいかに大切か、沖縄の子供達に短い時間でしたが伝えることができました。
那覇空港でツアーに合流し、東京へ。今回は荷物を忘れずに預けることができました。そしてまたもや息子は機内で熟睡していました。

あっという間の2泊3日の沖縄旅行、子連れで時間がかかったり不自由だったりすることも多いけれど、だからこそ発見も多い旅でした。沖縄の子供達とも話すことができ実りある旅でした。
次に飛行機に乗る時は息子はきっと3歳過ぎ。座席はあるけれど有料、なんですよね。どうせすぐに寝てしまうんだろうなと思うと今からフトコロが痛いです。そしてベビーカーも一緒に飛行機に乗るのはこれが最初で最後なのかもしれません。子供が小さいうちは初めての体験の連続ですね。

2009.2.27
増子瑞穂
http://members3.jcom.home.ne.jp/massyweb/

追記
1月下旬の清水先生の最終講義では皆様大変お世話になりました。つたない司会でいたらぬ点もあったかと思いますがご容赦ください。先輩方、学生の皆さんから「マッシー通信読んでいます」(またはこれから読むようにします)と声をかけていただきとてもうれしかったです。今後ともよろしくお願い致します。
そして清水先生、本当にお疲れさまでございました。今後も益々お元気でご活躍ください。コラムも楽しみに致しております。









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●浜松町モノレール乗り場。ベビーカーを抱え階段を上る。image
●レンタカーはマツダ「デミオ」CMの通り燃費がとても良い車。image
●美ら海水族館のエレベーター。「優先」の表示がとても大きいimage
●安全運転でチャイルドシートの息子も熟睡。image
●沖縄唯一の鉄道モノレール、通称「ゆいレール」image
●ゆっくり走るので景色が楽しめます。image
●沖縄壺屋小学校。image
●沖縄の海の美しさ。息子の記憶に残りますように。