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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 56(06/30/2008)

「新車がやってきた」

 最近、愛車を乗りかえました。といっても我が家でいう愛車とはベビーカーのことです。AB兼用型からコンパクトなB型に変えました。ベビーカーは大きく分けて3種類あります。生後まもなくから使えリクライニングなどの機能が豊富で包み込むような安定感がある分、重くどっしりとしたA型。機能は少ない分、シンプルで軽量化されたB型。AB両方の機能を兼ね備えたAB兼用型です。

 子供は歩けるようになって1歳半を過ぎた頃から、2つのタイプに分かれるように思います。もうベビーカーには乗りたがらず、とにかく自分で歩きたがるタイプ。もう一方は歩けるようになってもベビーカーは大好きというタイプ。我が家の息子は後者です。私の周りに限ってかもしれませんが、男の子の方がベビーカー好き率は高いような気がします。ベビーカーを車や電車のような乗り物と思っているのかもしれません。(教えたわけではないのに男の子はかなり小さいうちから車や電車が好きです。)また女の子の方が、自立心が芽生えるのが早いということも関係しているのかもしれませんね。

 まだまだベビーカーのお世話になりそうな我が家の子育てですが、これまで使っていたベビーカーでは息子の体重を支えきれなくなってしまいました。小さな赤ちゃんをやさしく安全に運ぶことや、お昼寝などのリラクゼーションタイムには優れていたこれまでのベビーカー。しかしベビーカーで寝ることも少なくなり活発になった今、乗りながら体を前後にゆすったり、身を乗り出したりすることには耐えられなくなったようです。それも15キロに手が届きそうな息子です。ベビーカーに乗せるたびにギシギシという悲鳴にも似た音をたて、曲がるときも一度前輪を持ち上げてから方向転換しなければならない始末。友人から譲り受けたベビーカーは生後3ヶ月からの1年半、よく頑張ってくれました。このマッシー通信にも度々登場しました。ありがとう。

 新しく子育てに参加することになったB型のベビーカーは、イギリスの※マクラーレン社のものです。ベビーカーのメーカーでは老舗中の老舗です。ヘビー級の息子を支えることができ、車輪の動きも滑らか。移動も楽々になりました。リクライニングなどの機能がなくなったぶん軽量化され、折り畳んでもスマート。ストラップがついていて肩にかけることもできます。

 これまでは子供をベビーカーに乗せたら、もう乗せっぱなしという選択肢しかありませんでした。子供をベビーカーから降ろしてしまうと、畳んでも大きなベビーカーはどうすることもできません。子供と手をつなぎベビーカーも持って、なんて不可能な話でした。でもこれからはベビーカーで出掛けたときも、ベビーカーを肩からかけて子供を歩かせることができます。エレベーターのない場所でもベビーカーを持って子供と手をつないで階段を使うことができます。混雑した電車でもしかり。本来私は、電車やバスでは子供はベビーカーに乗せたままストッパーをかけしっかりつかんでおくのが子供にとって一番安全な乗車方法だと考えています。しかし、電車やバスでベビーカーをどのように扱うか、マナーやルールが確立されていないのも現状です。ベビーカーを畳んで移動できるという選択肢ができた今、混雑している時間帯などベビーカーを広げたままの方が危険である場合、畳んで乗車することが出来るようになりました。でも揺れる車内で、足を踏ん張って立っていられるほど子供の脚力は成長していません。ベビーカーを畳んで電車やバスに乗っている親子連れを見かけたらどうか席を譲ってください。そして月齢やベビーカーの種類によってベビーカーを畳める状況にないことも多々あることをどうぞ理解してください。

 さて息子の新車への反応ですが、いたく気に入った様子です。リクライニング機能がついていないにもかかわらず座ったまま熟睡することもしばしば。リクライニングがあろうとなかろうと子供は寝るとき寝る生き物のようです。

2008.6.29
増子瑞穂

※ マクラーレン
http://www.maclaren.jp/aboutus/index.html








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● ベビーカーを肩にかけて手をつないで歩けます。

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●ベビーカー好きはいつまで続くやら。