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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 11(8/30/2004)

「アテネオリンピックから得たもの」

アテネオリンピックが終わりました。終わってしまいました。
時差の関係でライブの放送はほとんど深夜。寝不足の方も多いと思います。
私はオリンピック期間中は毎日、オリンピックの見どころを紹介する番組に出演していました。偶然見かけた人も多かったらしく、「観たよー」とたくさんの方にご連絡いただきました。ありがとうございます。

今回のアテネオリンピック。特に印象に残っているのはまず「体操ニッポンの復活」です。団体で金メダルを獲得できたのは28年ぶりのことだそうです。
28年前というと私の年齢ではもちろん記憶に残ってはいないのですが、それでも金メダルが決まった瞬間、胸にこみあげてくるものがありました。団体、最後の鉄棒の演技。冨田選手の着地が決まった瞬間、スタッフルームで歓声を上げみんなで大喜びしました。朝6時前ですよ。こんな経験はなかなか出来ないと思います。

また柔ちゃんの金もうれしかったですね。2大会連続で惜しくも銀、そして3度目のオリンピック、シドニーで悲願の金。これだけでもすごいことなのに今回のアテネで2大会連続の金。日本女子では史上初です。「田村でも金、谷でも金」といわれた今大会。ぜひ4年後には「妻でも金、母でも金」を期待したいですね。

それから、お父さん世代はアーチェリーの山本博選手の銀メダルに胸を熱くしたのではないでしょうか。20年前のロサンゼルス大会で銅メダルだった山本選手、20年かけて銀メダルを獲得しました。そしてこれからまた20年かけて金メダルを目指すと語っています。41歳の山本先生。(大宮開成高校の先生です)不景気でうつむきがちなお父さん世代に夢と希望と勇気を与えてくれたことと思います。

期間中、毎朝3時、4時起きは辛かったのですが、目が覚めるたび日本のメダルの数が増えていてうれしかったです。自然にやる気がでてきました。人から元気をもらうってこういうことなんだなぁと実感しました。こんな素晴らしい大会が4年にたった一度しかない。でも限られてるからこそ、選手の皆さんも格別の思いで臨むのでしょうね。

オリンピックが閉会した今日、代休をもらいました。この原稿を打っていてオリンピックを名残惜しく思うのと同時に、疲れがどっとでてきました。さっきからミスタッチばかりで文章がなかなか前に進まなくて笑ってしまいます。でもオリンピックについて資料を集めて、調べて、実際に選手の活躍を観て、そしてたくさんのスタッフと一緒に放送を出す。そこから得たものは私にとってなにものにも変えられません。
いまから北京オリンピックが楽しみです。

2004.8.30 増子瑞穂

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ラストの放送終了後、金メダル(チョコ)を手に。私は特大の金メダルを2個ももらいました。北島気分です、感謝。