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コラム「創造力の根っこ」VoL.94(02/02/2017)

「報道が歴史を創る?」:リブート(Reboot再起動)   
                                  
鈴木淳平

新しい時代の幕あけ、過去を識り歴史は繰り返すを学ぶ!
見る力が明かす100年前と今の世界情勢から未来が見えてくる
想像力の根っこから創造力が生まれ→創造力の根っこへリブート・再起動!

春節(中国・旧正月)で中国人旅行者への期待が膨らむ日本各地、一方で仲良くする日中より、国同士はイガミアウ、両極端のねじれ報道。
相手国への不信感を助長する報道は、米国トランプ大統領への批判にも。
過去の歴史をさかのぼると見えてくる、歴史は繰り返す、その後の世界。

ロシアのことわざ
「歴史を無視すると片目を失う、歴史ばかり見ていると両目を失う」と。ロシアのことわざに有るそうです、けれども…1世紀前に似ている現在、1917年は?
第一次世界大戦(Wikipedia参照)
1914年から1918年の人類史上最初の一般市民をも巻き込んだヨーロッパ中心に起きた第一次世界大戦終結の前年でした。(歴史転換点はいつも欧州?)
ロシア革命(Wikipedia参照)
レーニンによる共産主義のロシア革命により11月に帝政ロシアからソビエト政権が誕生した年。(1991年12月にソビエト崩壊後、ロシア連邦に国名を変更)
ファティマの聖母(Wikipedia参照)
ポルトガルの小さな町ファティマで3人の子供たちの前に聖母マリアが出現、毎月13日に(5月13日から10月13日)出現すると言われ、ヨーロッパ各地から科学者、新聞記者、一般人など数万人が現象をみようと集まったと伝えられ、第一次世界終了、第二次世界大戦の勃発予言、カトリックのローマ法王庁が後に公認し、隠ぺいしたとされる第3の予言など都市伝説でも有名なミステリアスなイベントがあった年。
「報道が歴史を創るのだ」  精神分析学のフロイドを叔父にもつエドワード・バーネイズは、渡米後、精神学を政治に応用した〈スピン・ドクター〉として、マサリク氏(チェコスロヴァキア共和国の初代大統領)が、選挙の優勢報道をさせたがったが、大勢が見る月曜の朝一番の新聞発表が効果的と説き伏せ、曰く「報道が歴史を創るのだ」と。政治家の権力と報道の力が逆転した言葉にマサリクは「それでは報道のために歴史を創ることになる」、とドキュメンタリーの放送で識りました。
三権分立化した近代国家に第四の権力として報道がのし上がったとも受け取れる発言は、その後の世界の政治を動かす、あるいは操る原動力の一つが報道・ジャーナリズムだとする宣言に感じます。

ジャーナリズム、本来の報道・ジャーナリズムの在り方は権力の暴走を食い止める役目を視聴者・読者に問いかけ正義を貫くものであるはずです。
近頃、国家権力に屈するジャーナリスト・報道機関も多々あると感じさせます。ジャーナリズムとは権力に立ち向かい、ただ批判するのは手段で、目的はより良い国づくり、国境なき世界平和を願う正義を規範、目的とするものであり、〈目的と手段〉をはき違えてはならないはず、トランプ大統領への日本のマスメディアの専門家を使った批判は本来の目的からかなり距離を感じさせます。

「報道が歴史を創る時代は終わった!」 2016年米国大統領選挙でトランプ候補は意識的にメディアと対立。個人でメディアをもてる最先端のSNSを武器に多くのメディアからの批判をかわし、「報道が歴史を創る時代は終わった!」と宣言したに等しく、米国大統領に選出されたことで証明されたと言わざるを得ません。
既得権益が見え隠れする職業政治家に突き付けたNO!
大富豪としての商売実績とハッタリにたけた事業家政治にYES!
トランプ大統領が選出された最大の理由ではなかったかと感じます。
事実を受け止めるべき100年後の現在の2017年、歴史は政治家と報道の両方が創る、シーソーゲームの時代になったのかもしれません。

グローカル時代はグローバリズムとローカルな保護貿易主義の混在!?
インターナショナル(国際:international)からドメスティック(国内:domestic)へ 米国経済は自国優先の保護主義に!とするトランプ大統領発言は、どこの国も自国が一番であり当たり前を批判するメディアは目的が見えてきません。グロ―バリズムから自国ファーストが世界各国に蔓延する兆しを感じさせます。
時代は進歩しグローバル(global)とローカル(local)を両軸足にバランスをとったグローカル時代(Wikipedia参照)の幕開けと言えそうです。
1月に大統領就任早々、発令した大統領令の中でも〈中東など7か国の人に一時的に入国を禁止し、その間入国審査手続きを見直す〉を司法が発効を無効とするか世界が注目し今後の行方を見守らなければならない年です。

賛否両論は、民主主義であるが故の多様性と可能性があるからこその現象 歴史は繰り返される・見えてくる未来・何をリブート・再起動すべきか! 世界史が大きく変わるターニングポイントに入った1917年から100年後です。
英国ブリグジット?米国アンカー大統領の暗示?21世紀は中国の時代!?
100年前の出来事を識り歴史は繰り返される、この先に起こるイベント(出来事・事件)は予測可能領域であると想えてきます。
想像力から創造力が生まれる瞬間、ヒラメキが降りるのを感じ取れれば、経営に近い職種であるクリエーター・デザイナーは、これからの時代を見晴らし、ブレのない信念に基づくコンセプトを打ち出し、歴史から学び説得力をパワーアップ出来ると感じます。 多くの人は〈他人の眼で世界を見ている!〉。自身の見る力で世界を観ましょう。
























































 

〈スピン・ドクター〉BS「世界のドュメンタリー」『権力とメディア前編』4月15日(2009年)放送。1917年近辺の出来事として記載しました



三権分立:
立法(議会・政令)
司法(裁判)
行政(執行機関・公共団体)





 



















大統領令は法的拘束力を持つ最高レベルの行政命令。最高裁判所が違憲と判断すればその大統領令は無効になる。1月30日、NHK7時のニュースより