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コラム「創造力の根っこ」VoL.58

無言の文字会話                
                                  鈴木淳平

あちらこちらで見かけるスマホで無言のまま文字会話する人々。
人間同士が声を交わす会話が聞こえてこない街や電車の中の静けさは、モラルを超えた異常現象にみえ、〈スマホ中毒症候群〉と言う人もいそうです。
スマホのヴァーチャルな文字会話コミュニケーションが目立っています。
〈スモールワールド性〉の異なった解釈、狭い世界・孤立を招いているかもです。

イアホンで耳を塞ぎ世間を遮断する人
静かすぎ聞こえにくいモーター音のハイブリッド・カーが増え歩行者は気付かず事故に遭遇するなど、自動車会社は技術進歩に逆行する音を出すようにマイナーチェンジするありさまが報道され数年がたちました。それでも街のいたる所で車の往来は激しく、スマホでイアホンをしながら孤立する〈情報端末ナガラ族〉が自分を事故から守れるのは、イアホンをしない人と比べ低くそうです。
「危険です、歩きスマホ。」
『情報処理端末の今後(創造力の根っこ56)』で情報端末〈ナガラ族〉と12月1日に掲載した直後、「危険です、歩きスマホ。」と表示されるNTTドコモが歩きスマホ禁止アプリを5日から提供すると発表。(2013年12月4日NHK7時のニュース)肌身離さず分身化しているスマホ〈情報端末ナガラ族〉の危険利用の対処法の一つです。歩きスマホ禁止・アプリをダウンロードするかは本人次第、ニュースでも親が子のスマホにダウンロードすることを促しているように見えました。
スマホを持つ人々が、このアプリをダウンロードするかは疑問が残ります。
街を見渡すと利用者は少ないのかな、と感じます。モラルを超え〈みんなで渡れば怖くない赤信号〉のスマホ常識に映り、狭い世界を感じさせます。

〔LINE(ライン)〕によるリアルタイムでライブな文字会話
家族や人と一緒に過ごしていても会話せずスマホを手にラインで文字会話に夢中な人、他のアプリ(アプリケーション)に熱中する人や、カフェでカップルやテーブルを囲む数人が無言のままスマホを個別にやっているなど、家庭でも街でも電車や地下鉄の中でも見かける無言の文字会話が普通の風景になりました。
ラインで文字会話をしていても一緒にいる人に失礼だと想わない人が家庭や街のあちらこちらで無言の文字会話にフケっています。ケイタイ・メールよりもリアルタイムで文字会話を楽しめるラインは、人とのつながりの〔新しいコミュニケーション〕の在り方なのかもしれません。(ライン含めアプリ〈しながら族〉もです)
スマホという機械に支配された人間に見えてしまい気の毒に思えてきます。
スマホなしではなりたたない〈スマホ中毒症候群〉と言えます。

六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)
友だちの友だちの…と世界はデジタル環境のネットでも狭くなり6人目ぐらいでほぼ全世界のネットをやる人を知っているという〈スモールワールド性〉が言われています。「六次の隔たり」という名称は、劇作家ジョン・グエアの戯曲に由来し、後に『私に近い6人の他人』(原題:Six Degrees of Separation)として映画化もされているようです。(「六次の隔たり」ウィキペディアより)
友だちの友だち、デジタルとアナログの差
日本で年賀状を10年毎年出し続ければ大半の受け取り主は、アポを入れれば会ってくれると、ビジネス世界のアナログ・コミュニケーションがあります。
スマホを含めネットは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のFacebookでは4.74人を介せば全ユーザーとつながることが判明(2011年11月24日)、日本国内最大のSNSコミュニティmixi(ミクシ―)で2008年、スモールワールド性の6人目で全体の95%以上の人数に到達できると検証記事が書かれ…(「六次の隔たり」ウィキペディアより)と、10年も待たず瞬時が可能なシックス・ディグリーズなデジタル・コミュニケーションが、生活の中心になっているといえます。
中国のジョークに、北京の人は、「私は政府高官をたくさん知っている」、上海の人は、「私はたくさん友だちがいる」、広東省の人は、「私含めみんなお金持ち」があります。デジタル・コミュニケーションの世界は上海の人と同じようです。

「振り込め詐欺」防止の手段
振り込め詐欺の被害が圧倒的に多いお年寄りは、通信端末のガラケーや情報端末のスマホを扱うのが苦手で、固定電話の声を主体にした会話で犯罪被害者になっていると言えます。お年寄りがテレビ電話によって相手の顔を見ながら会話ができればかなりの犯罪抑止力になると想います。
Skype(スカイプ)で顔を見ながらテレビ電話
海を隔てて中国の生産工場の担当者と商品生産の打ち合わせなどをする時、中国側からSkypeでテレビ電話をリクエストしてくるケースが多くあります。中国生産拠点である南部のかつて畑だった場所に超高層ビル群が立ち並ぶ街、搶ャ平によって創設された制度の経済特区である深?(シンセン:シンチン)、広東省中部にある東莞市(とうかんし、ドングァン)、広東省の広州市(こうしゅうし)などが、「私含めみんなお金持ち」で世界の工場と言われる地域です。
文字会話ならLINE(ライン)、テレビ会話(電話)ならSkype(スカイプ)
ガラケーのアプリにテレビ電話機能もありますが利用者がどれほどいるか不明です。想像ですが顔を見合わせる緊張感から利用者は少ないと感じます。
テレビ電話は服装や、顔の表情で本気度や嘘偽りを感じ取れるからでしょう。
ラインは、スカイプのテレビ電話の顔を見て表情を読み取るような緊張感のある会話に比べ、四方山話(よもやまばなし)程度で盛り上がり親しさが増していく無言の文字会話ですから、カジュアルでリラックス感があります。
無言会話をしたければ文字会話のライン、仕事なら顔の見えるテレビ電話のスカイプと、使い分ければ便利なコミュニケーションツールのアプリと言えます。

ヴァーチャルにつながる〈スモールワールド性〉のみんな友だちでも、ライブを終えたリアルな現実世界では孤立感が残る無言の文字会話かもしれません。












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LINE(ライン)とは、韓国のIT企業NHN日本法人、LINE株式会社(旧:NHN Japan)が提供するスマートフォンやフィーチャーフォンなど携帯電話やパソコンに対応したインターネット電話やテキストチャットなどの機能を有するインスタントメッセンジャーである。(ウィキペディアより)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Skype(スカイプ)は、マイクロソフト社が提供するP2P技術を利用したインターネット電話サービス。(ウィキペディアより)