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コラム「創造力の根っこ」VoL.97(08/05/2017)

「コンプレックスな日本語」:リブート(Reboot再起動)   
                                  
鈴木淳平

外国人が難しいと言い日本人もニガテ意識な日本語会話へのコンプレックス感 ウェアラブル端末が身近になり漢字の読み書きもニガテになってきた日本人 日本企業の一部で社内公用語に英語を義務付け追従する企業も急増中 ミーディアへの外国語表現に対する誤りの指摘や疑問視も増え始めています

日本語の呪縛
先進国、西欧諸国の人は、短絡的に言えば26文字を組み合わせるアルファベットでシンプルにして合理的なコミュニケーションが得意。日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字のうそぶいて言えば3ヵ国語を話したり書いたりし正しい意味でのコンプレックス(複雑:complex)と劣等感(コンプレックス:complex、精神分析用語)の呪縛を日本人に与えている。コンプレックスを複雑と劣等感の同音異義表現と理解・解釈すれば日本語の曖昧感と不確実感が浮き彫りになります。

コミュニケーションがニガテな日本人急増!日本語が理由?
外国語を話せる国際人を育て増やしたい日本企業に、国家もミーディアも将来の国際人になるはずの若き日本人にコンプレックスを植えつける教育や報道、公用語の悪い意味での多様性をもたせている氣がします。21世紀はコミュニケーションの時代ながらコミュニケーション力不足。スマホでは絵文字や文字打ちで短文は打てるのに面と向かって話すピンポンやテニスのような会話のラリーは理解できない言葉が多く、続けるのがニガテに想い始めている日本人。原因の一つに、教養の問題とする人もいそうです。
教養?
今年、学習指導要領表現をめぐり、「聖徳太子」は「厩戸王(うまやどのおう)」、「鎖国」は「幕府の対外政策」と2月に報道され、猛反対の末また元に戻すなど複雑な日本国政策は日本人にコンプレックス感を植えつけているようで教養についても共有できない日本語を感じさせます。独りよがりなジコチュー表現や自分の意見を相手に押し付けるのは言葉の暴力であり、お互いが通じ合い理解し合えるきっかけとなる共通の情報・知識、情報蓄積を教養と理解すれば、個人が身に着けた知識や情報、経験を通して相手や社会とをつなぐ共通言語・共通認識できるコミュニケーション・スキルが教養です。(言葉の壁を乗り越えたヴィジュアルの時代との解釈もできます)

良かれと想って発した言葉にドン引きする世代
「近頃の若者は!」、「若かった頃は…」などの世代ギャップを《上から目線で話すオトナ》に若い世代もネットなどで応戦、まさに情報戦争が世代間や常識をかざし好感度を競うテレビ出演者とテレビを見ないネット世代で争う傾向が増え深刻な未来を予感させます。どの世代も、原発問題、年金問題や現状問題のツケを子どもたちに押し付けるジコチューな《上から目線》で話すオトナになってはならないのです。目的と手段、どの世代も明るい未来にしたいはずです。ミーディアの言うことを鵜呑みにする、《人は他人の眼で人を見ている》自分の意見をもたない人が多いようです。日本人同士でも日本語の遣い方・話し方・表現はヤッカイです。相手を思いやり氣を遣って自分の意見を話す習慣をつければ最低限の共通言語をもて日本でも国際社会でも通用するスキルの教養を身につけることができます。

相手を思いやる言葉や態度をとれるのが本来の日本人では!
〈お・も・て・な・し〉とどう違う?、おもいやり、おもんぱかる、氣にかける、氣を利かす、忖度(そんたく)、斟酌(しんしゃく)。他人の心中を推しはかったり、相手の事情や心情を考慮した行動や言動を、相手や他人に良かれと想って条件反射的に出来るスキルを身に着けているのが日本人の基本であるはずです。ところが良かれと想ってしたことが相手や他人に不快感を与え、忖度・斟酌したつもりが裏目にでるケースが増え、日本人同士でも話が通じない予測不可能な不確実な時代にコンプレックスな日本語が巻き起こしていると感じます。

ミーディアはメディア
冒頭からのミーディア表現に、?の疑問符がついていそうですが、ミーディアはメディア(media)です。外国人に通じない理由の一つが英語のミーディアをローマ字読みのメディアとマスコミが表現するからです。英語の読み方話し方ひとつとっても日本人にコンプレックスと混乱を与え国際人への道を遠ざけています。
V.I.P.(Very Important Person)ヴィ・アイ・ピーをVIP?ビップ?といったり、意味の重要人物(じゅうようじんぶつ)を「ちょうようじんぶつ」と言わない。「重」を「じゅう」、「ちょう」と使い分けてテレビなどでアナウンスしているなど、世代によって読み方も話し方も異なる日本人・日本国の国際化の遅れの原因の一つと言っても過言ではないと思います。

中国、韓国に比べ英語がニガテとされる日本人
中国の習近平氏を「しゅうきんぺい」とアナウンスしても、英語圏、中国圏で通じません。日本のミーディアが漢字表記であるがゆえの習近平(しゅうきんぺい)氏と発音しても習近平氏をシー・ジンピン(Xi Jinping)氏というべきで、せめて漢字表記の後のカッコを、習近平(シー・ジンピン)とすれば国際人を目指す人にとって障壁は低くなると感じます。自分の名前を間違った読み方で言われ良い氣はしないのが世界共通の常識・教養です。
外国人観光客が2000万人を超え、2020年も近づき、世界に通じる日本語も数多くある中、不確実と不正確であるコンプレックスな日本語と日本語英語のコミュニケーションに多難な未来を感じミーディア含めリブートすべき時です。





















漢字(かんじ〉は、古代エジプトのヒエログリフは現代で使用されず、世界中で最も長きにわたり使用されている唯一の象形文字を主体にした書体で中国から輸入し帰化したものです。










 

教養とは!@教え育てることA個人が身に着けた創造性や理解力や知識。電子辞書広辞苑より












 



 

忖度(そんたく:他人の心中を推しはかること:推察) 斟酌(しんしゃく:相手の事情や心情など十分に考慮し程よくとりはからうこと)。 電子辞書広辞苑よ