数字

数字の起源

数字はどうやって?創られたのか、図1をご覧ください。どんな法則が秘められているのかを当てていただければと想います。既に御存じの方も多いとは想います、私が知ったのは故人になってしまいましたが米国から言いにくい店名だったハンバーガーショップを日本に持ってきて一号店を銀座三越に開店するにあたりマクドナルドと言いやすくした創業者の藤田田(ふじたでん)氏の本「ユダヤの商法」(KKベストセラーズ)に書かれていました。二十歳前後に読んだ本で、その一冊目か続編に書いてあったと記憶しています。

読んだ時、ひらめいたような、合点がいったような数字の原理原則を初めて知った歓びを感じ、理解した時には、瞬時に頭の中に記憶され私のボキャブラリーの一つとして多くの場面で度々使っております。

教えてくださった、藤田田氏に感謝です。

遊び心を題材にした企業講演をサラリーマン時代に何回か頼まれ、トヨタさんのデザイングループ2,30人の人達に、日産さんの特許チーム約180人の人達に、また2008年の2月には日芸の所沢校舎でデザイン学科の学生さん達にも臨時の講座で使い記憶に残っている人がいてくれれば嬉しいものです。

数字の角
図2に示した数字が正しい描き方です。海外に多く、また日本でも[7]にクロスした線を右図のように入れている人を見かけます、正しさのなごりです。この数字達には法則がシッカリとあったのです。理解できれば、なるほど確かに法則はあるし[1]はこうでなければならないし、2も3も、9も0も皆同じ法則で数字は創造されていたことに今更ながら感激、感動、感心するイイ話だと思います。創造者はサンスクリット、梵語(ぼんご)を造った今のインドになります。そこから、その数字の存在を紀元7世紀頃にはヨーロッパよりも早くイスラムの学者の記述で記録に残されました。一般にはイスラムのアラビアで紀元9世紀頃に使われ始めたそうです。ヨーロッパには、後の紀元1000年頃に計算盤で使うコインの形でキリスト教徒の修道師によって伝わったそうです。日本へは19世紀の明治維新後でしょうか。

今の常識ではヨーロッパが進んでいて、そこからイスラムへ、また日本にと思う人が多いのではと、「アラビアの科学の歴史」(ダニエル・ジャカール著、創元社)を読んで眼から鱗(うろこ)の思いで、それは間違いで、イスラムを経てヨーロッパに伝わり洗練されたことを改めて知ることになります。

これこそは普遍的常識だと思います。

紙についても中国で発明されイスラムに入ったのは8世紀以降だと文字通り、記録的に記録を後世に残せるようになったと書かれていますからヨーロッパはその後になります。現在の日本はヨーロッパを含む米国寄りの情報によって知らず、知らず世界を見ていることになります。もっとイスラムのことを日本は独自で知るべきではないかと常識を見直すべきと書き添えておきます。

 

数字は角(かど)で出来ている

数字の正解
普段から何気なく氣にせず使っている数字の生い立ちを識(し)ると、基本を忘れてはならない、基礎をおろそかにしてはならないと、反省することを感じさせられます。そして[普遍的常識]の大切さを、手に入れた喜びも同時に感じさせられます。当たり前に使っている数字の[ルーツ(根っこ)]を識ることは、クリエーターに必要な好奇心、「どうしてだろう」という素直さで、素朴な疑問視をもち続けることと同じくらい基本的なことだと思います。好奇心は[創造力の根っこ]に貪欲な吸収力を与えてくれます。

[志]に必要な養分を思う存分吸上げたいと想います。数字の創造法則は右の図-3のように、角を表す赤の弧で理解できます、角数による線の組み合わせで出来ています。

[1]は1角、[2]は2角、[4]は日頃見慣れている数字とは違って角数を正しく入れると、このようになります、[7]と[9]が現在の多く使用されている書き方よりも複雑な感じですが正しく書けばこうなります。

数字は正しい書き方よりも分かれば良いと言う観点から現在は省略されて書きやすくなっているのでしょう。

このようなことからも通常の常識は人間の慣習化した[都合]の良い[常識]になっていくのだと確認できる氣がします。 しかし数字の創造法則は普遍的常識です。

そして[0]は角がないからゼロ,360度丸い形なので笑い話の[おち]のように、なるほど、とシンプルで解かり易く、しかも納得のいく教え、法則です。

理路整然とした法則の前にただただ脱帽する思いです。

人類全体の偉大なるクリエーターの普遍的常識をシッカリと頭に記憶させることで原理原則の基礎を学んだことになります。以上のことからも数字は創造力の根っこに属する普遍的常識の情報として受けとめられると思います。

Pocket
LINEで送る