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『ユニバーサル・デザイン:アメリカ企業動向』Vol.3

永木康人 NECデザイン USA(S 58年度卒)

Vol.3

3. 研究の現状
3.1. 大学、研究所における研究テーマ、段階
3.2. 関連リンク

3. 研究の現状

3.1. 大学、研究所における研究テーマ、段階

全米では現在、25大学でユニバーサル・デザインに関するコースが設けられている。こうした大学は、研究成果をウェブサイトに掲載しているところも多く、その意味ではインターネット上に現在のユニバーサル・デザイン、アクセシビリティ・テクノロジーに関する最先端情報のかなりの部分が公開されていると考えていい。
大学の研究所のうちでも、デジタル機器に関連したユニバーサル・デザインでもっとも先端的な研究を行っているのは、ウィスコンシン・マディソン工科大学内のトレース・センターである。
トレース・センターは1971年に設立され、テクノロジーとアクセシビリティに関する研究では業界のスタンダードを確立するような役割を果たしてきた。研究は、全米科学財団や教育省などの補助金によって進められている。現在同センターで行われている主な研究は、情報テクノロジーのアクセスに関するエンジニアリング研究、テレコミュニケーション機器のアクセスに関するエンジニアリング研究で、いずれも障害者向けの技術がさまざまなソフトウェアや機器にスタンダードとして搭載されるものにするにはどうすればよいか、それを前者ではコンピュータ、PDA、キオスクや自動切符販売機などの情報端末、XML, XSL, DHTMLなどのインターネット、イントラネット、3Dソフトに関して、そして後者では、携帯電話やビデオ電話機器などのネットワーク・テクノロジーに関して行っている。トレース・センターでは、これ以前にもスーパー・コンピュータで同様の研究を行っており、社会のテクノロジーが進むに連れて必要になるアクセシビリティの新しい概念とスタンダードをその都度追究している。
研究の方法は、現在市場に出回っている製品をテストして、そのアクセシビリティがさまざまな障害を持ったユーザーたちにどのような問題を提示しているかを定義し、その解決法を探ることにある。その際、他の研究者との共同作業によって、新しいアーキテクチャーを開発したり、モデルやプロトタイプを作って実際にテストを行ったりする。具体的には、音声によるインターフェイスの開発、新しいオブジェクト志向によるOSの開発などがそれに含まれる。
研究の成果をインダストリーにトランスファーし、インダストリーをサポートすることも、トレース・センターではその研究の範疇に入れている。研究成果のウェブサイトでの公開、代表的な製品やプロトタイプにおけるアクセシビリティ戦略の概要のデータベース化、そして製品のテスト、アクセシビリティ製品の市場での競合性調査など、研究とインダストリーを結ぶ活動も幅広い。加えて、関連セミナーやワークショップでの発表、プレゼンテーションなども盛んに行われている。
トレース・センター以外にも、ジョージア工科大学のグラフィックス・ユーザビリティ・センターが、視覚障害者のためにウェブサイトのグラフィックスやイメージを音声による情報にして、グラフィック・インターフェイスのアクセシビリティを向上させる研究を進めている。また、ワシントン大学の教育における情報テクノロジー・アクセシビリティ・センターでは、教育現場でテクノロジーを利用してさまざまな障害者が情報にアクセスしやすくするよう、種々の研究を進めている。同じワシントン大学のワールドワイドアクセス研究所は、インターネットが障害者にとってもアクセスしやすくするにはどうすればいいのかの指標を提示し、その研究を進めている。

3.2. 関連リンク

●各種団体、協会
http://sigchi.org/cuu/(ACMの2000年ユニバーサル・デザイン特別会議)
http://www.idsa.org/whatsnew/sections/udidsa/noframes.htm
(IDSAのアクセシビリティ関連サイト)
http://www.w3.org/WAI/(WWWコンソーシアムの内部で設立された、ウェブのアクセ
シビリティについての標準化を研究するイニシアティブ)
http://www.itic.org/(情報テクノロジー業界カウンセル)
http://ncam.wgbh.org/
(メディアのアクセシビリティを向上させることを目的に設立された協会)
http://www.adaptenv.org/universal/index.php(アダプティビティ協会)
http://www.cast.org/(障害者のテクノロジー利用を推進する協会)

●企業のユニバーサル・デザイン、アクセシビリティ関連リンク
http://www-3.ibm.com/able/index.html (IBM)
http://www.microsoft.com/enable/(マイクロソフト)
http://www.sun.com/access/;$sessionid$FMTAN4QZBYE0NAMTA1FU3NQ
(サンマイクロシステムズ)
http://www.apple.com/disability/(アップル・コンピュータ)
http://developer.apple.com/techpubs/mac/HIGuidelines/HIGuidelines-40.html
http://www.dell.com/us/en/fed/topics/segtopic_508_nav_100_508.htm
(デル・コンピュータ)
http://www.hp.com/hpinfo/community/accessibility/index.htm
(ヒューレット・パッカード)
http://www.pacbell.com/Products_Services/content/0,,13,00.html(パックベル)

●大学の研究所など
http://www.trace.wisc.edu/(トレース・センター)
http://www.design.ncsu.edu/cud/univ_design/princ_overview.htm
(ノースカロライナ州立デザイン大学)
http://www.washington.edu/accessit/
(ワシントン大学の教育における情報テクノロジー・アクセシビリティ・センター)
http://www.cc.gatech.edu/gvu/multimedia/mercator/mercator.html
(ジョージア工科大学)
http://www.washington.edu/doit/Brochures/Technology/universal.design.html
(ワシントン大学のワールドワイドアクセス研究所)
http://www.design.ncsu.edu:8120/cud/univ_design/princ_overview.htm
(NCSUのユニバーサル・デザイン・センター)

●その他関連リンク
http://www.wid.org/ (世界障害者研究所のサイト)
http://www.universaldesign.com/graph-entrance.html(UDのコンサルタント)
http://www.idsa.org/whatsnew/sections/udidsa/nfresour.htm(IDSAの関連リンク)
http://www.adaptiveenvironments.org/universal/imagesofud.php?f=7
http://www.ed.gov/offices/OSERS/NIDRR/(全米障害リハビリテーション研究所)
http://www.ataccess.org/resources/(テクノロジー・アクセス・アライアンス)
http://www.disability.gov/(アメリカ政府の身体障害者向け専門サイト)
http://www.universal-design.gr.jp/link/index.html
(日本のユニバーサル・デザイン・フォーラムの関連リンク)
http://www.geocities.com/CapitolHill/4608/個人運営のサイト、リンク集
http://directory.google.com/Top/Shopping/Health/Disabilities/
Assistive_Technology/Computer_Access/
http://www.makoa.org/(アクセシビリティに関する情報リソース)
http://www.w3.org/WAI/References/
http://ess.ntu.ac.uk/miller/dstuds/universal.htm
http://www-3.ibm.com/able/snslinks.html
(IBMサイト内アクセシビリティに関するリンク集)
http://www.midmich.mrs.mjc.state.mi.us/trans/net/intsitint.htm
http://www.un.org/esa/socdev/enable/disacc00.htm
(Persons with Disabilities Accessibility on the Internet)
http://innovate.bt.com/ideas/whitepapers?doc=42266(Safe Colours)
http://sun.endless.ne.jp/users/tanafic/colorfiction/free.htm
(カラーバリアフリー案内)
http://www.useit.com/(Use It)
http://usableweb.com/(Usable Web)
http://www.usability.gr.jp/index.html(U-site)
http://www.bfa.gr.jp/uda/uda2.html
(日本バリアフリー協会のサイトの参考サイト一覧)

(永木さん、北米の最新情報本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます。このレポートは編集の都合によりVol.1〜3の3部作とさせて頂きました。尚、永木さんへの御感想等ございましたら下記アドレスへ御連絡下さい。)

 永木康人/E-mail:y-nagaki@design.sj.nec.com